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2021年 11月 28日 鏡像異性体のお話
こんにちは
草加校担任助手の長谷川です。
昨日の日本シリーズはすごかったですね。私もリアルタイムでずっと見ていたわけですが、すばらしいゲームでしたね。ハラハラが止まりませんでした。
さて、本日は「鏡像異性体」のお話。
突然ですが、鏡像異性体って何か皆さんご存知ですか?
有機化学をやられたことのある方なら一度は聞いたことがあるだろう「鏡像異性体」ですが、まあ名前をご存知の方は本質もある程度理解している傾向にあるんだろうなという事は感じているところです。
そうですね。「一つの炭素原子に4つの異なる分子が接続している」時に「そのつながりの順序で複数の異性体が出来ること」ですね。
ただ、高校で習うのはここまで。しいて言うならいくつか図が提示されて「どれが同じですか?」っていう問題が出る程度です。
では大学ではどうかというと、「R体」「S体」という概念がでて来て、それぞれ名前を付けて分類が出来るないしタグ付けできるような代物になるわけです。具体例を挙げるとこんな風に(3R-2,2,5-trimethylhexan-3-ol)表記しますね。
さて、じゃあどうやって決めているかと言えば「(直接接続している原子の)原子番号」と「右回りか左回りか」という事です。
正直ここからは別に高校生が知っても別に得するものでもないので、受験に使えるポイントだけ触れておきます。
まず、これを考えていくときに一番順序が低いのは…当然水素ですよね。
なので水素を一番奥において残ったやつらだけで構成された三角形を見ます。こうすると簡単に区別が出来ます。模試の時などに使ってみてください。
ここからはクソ余談なのですけど、不斉炭素原子が分子に二つ以上存在すると、また異性体が増えるんですよ。エナンチオマー、ジアステレオマー、そして、、、、
ケト(異性体のように見えて実は同一人物という(笑)。コナンと工藤の関係ですね。)
みたいな増え方をします。ヤバイですね(笑)。
それでは。